
こんにちは。イミュテラス販売スタッフです。
本日のテーマは「食の安全性」。
今回も、自然食レストラン「MOMINOKI HOUSE」のオーナーシェフ・山田英知郎さんに、国内の食の安全性や食品添加物についてお話を伺いました。
今やスーパーやコンビニにはお惣菜や冷凍食品が溢れ、調理しなくても手軽に食べられる食品が数多く売られています。さらにインターネットで注文すれば、できたての料理を自宅まで届けてくれる時代。とても便利になりましたが、その反面、どんな調味料や食材が使われているのか心配になります。体に害はないのでしょうか。
40数年にわたり「MOMINOKI HOUSE」で自然食を提供している山田さんは、現代の食事情をどう思われているのでしょう?
「日本食と聞くとなんだか体に良さそうなイメージがありますが、じつは我が国は世界屈指の食品添加物大国。ヨーロッパはもちろん、ジャンクフードのイメージが強いアメリカよりも、食品添加物の認可数が多いのです! 例えば、イギリスが認可している添加物はおよそ20種類、アメリカは600種類、日本はなんと1600~2000種類ぐらいも許可されているのです。この数字を見ただけでもゾッとしてしまいますよね。実際、欧米にはオーガニックスーパーやオーガニック食品がとても普及していて、国民の食の安全に対する意識も高いです。一方の日本はどうかというと、欧米の逆。農薬使用量も非常に多く、食べ物は安くて美味しければいい、みたいな風潮が世の中にありますよね」(山田さん、以下同)
<食品添加物のメリット>
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食中毒の防止
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加工食品の品質の安定化
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食品の見た目や味を良くする など
<食品添加物のデメリット>
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体に害(発ガン性、毒性)を及ぼす危険性がある
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糖分、塩分、脂肪過多になる など
食品パッケージの裏側を見ると……酸化防止剤や保存料など、添加物が入っていない商品を探す方が大変です。ただ健康のことを考えると、もっと意識して食品を選ぶべきです。
「本当にその通りです。食品添加物をとりすぎると、味覚も衰えると言われています。味覚が落ちれば、ますます味の濃い人工的な味を求めるようなり、その結果、腸内環境が乱れ、ココロや体の不調につながります。だから、小さいお子さんをお持ちのお母さん・お父さん達にも意識してもらいたいです。腸内環境は2〜3歳頃までに決まり、味覚は5歳頃までに培われます。普段から食品添加物はなるべく避け、無添加の安心・安全な調味料(食材)を選び、ちゃんとしたご飯をお子さんに食べさせてあげてください。食育は本当に大切ですから!」
食品添加物まみれの加工食品だけではありません。
「国産の鶏肉や豚肉、牛肉には成長を促すための肥育ホルモン剤が投与されていて、投与していない肉はごくわずか。安全性を疑問視されている格安の肉は避けたほうがよいでしょう」
と、山田さんは肉類の危険性についても警鐘を鳴らします。
「安い」「簡単」「すぐできる」などの理由だけで食品を選ぶのは、ほどほどにしたほうがよさそうですね。
真の健康は毎日の食事から。これからは、体が本当に喜ぶ調味料や食材を積極的に選ぶようにしましょう。
>食べるほどに元気になる!? 「玄米」のススメ ~山田英知郎インタビューvol.1~ はこちら
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profile
山田英知郎
1949年、東京生まれ。東京・芝パークホテルでフランス料理を習得後、アメリカ、イギリスで料理の修業を積む。帰国後、日本CI協会リマクッキング師範課程修了。1976年、原宿に日本で初めての自然食レストラン「MOMINOKI HOUSE」をオープン。NPO法人日本スローライフ協会理事