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亀の尾の稲

こんにちは。イミュテラスレポーターのリナです。
前回に引き続き自然栽培農家・農学博士の荒生さんにお話しを伺いました。

今回は荒生さんの田んぼで育てている、幻の米『亀の尾』について。

酒米として有名な品種ですが、一般的に販売されていることが多いコシヒカリやひとめぼれなどに比べて希少で珍しい品種です。初めて耳にする方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな亀の尾について、生産者の荒生さんから詳しく教えていただきました。

 

自然栽培農家・荒生さんとリナ

 

荒生さん、亀の尾という品種は一般的には珍しいと思うのですが、どのような品種のお米なのでしょうか。

 

「お米の品種は、新しいものが沢山出てきていますが、その中で亀の尾がどういうポジションかというと、ササニシキやコシヒカリの先祖にあたる品種なんです。お米の品種の歴史を追っていくと、亀の尾に辿りついて一番古い品種のお米なんです。『亀の尾』ともう一つ『旭(あさひ)』という品種が祖先となり、この品種から枝分かれして今のメジャーなお米が生まれていきました。そんな亀の尾ですが、たまたま私の家の近く、山形県で育てられていたご縁が出会いとなりました。」

 

長い歴史のある亀の尾が発祥の地の山形で農業をやられていたご縁ということですが、荒生さん自身が最初に亀の尾のお米を食べた時、やはり他のお米との違いを感じましたか。

 

「違いました。ササニシキとコシヒカリのおじいちゃんの、その先祖ということでどちらの良い要素も持っているなと感じるお米そのおいしさは本当に衝撃的でしたね。深いうま味としっかりした食感、冷害にも強いという品質の良さから当時亀の尾は有名になっていき、日本だけでなくどんどん広がり朝鮮半島にまで伸びていた品種なんです。」

 

当時、そこまで有名になった亀の尾がなぜ現代では作られる数も減少し、希少となったのでしょうか。

 

「この品種が消えていくのが、化学肥料が入ってきてからなんです。もともと亀の尾はほかのお米に比べて背丈がものすごく大きく育ち、高さ150センチくらいある品種なんです。ですが、化学肥料を入れてしまうと、そういう高さ150センチくらいの大きな品種は育たなくなり、極端にもろくなってしまいました。今のメジャーな品種は大体1メートルいかないくらい、90センチ前後のものが多くなっています。なぜそこまで低いかというと、まずは風に強いということ。台風が来ても倒れ辛い、穂が実っていても倒れにくい。こういうメリットに対して亀の尾は大きくなりすぎて栽培しづらいといわれるようになりました。」

亀の尾の稲

現代の化学肥料や農薬を使う時代にあわせた農法では育たなくなっていった亀の尾、荒生さんはなぜ、古来の品種を育てることにしたのですか。

 

「今流通している品種は化学肥料に強く病気になりにくい。虫や風にも強く、色々な意味で丈夫で育てやすい品種となっています。時代に合わせて安定したお米を日本中に届けるということで、努力を重ねて新品種を作っているのは理解しつつ、人間の我欲によって改良されているようにも感じました。そこにはもちろん多くの正義もありますが、人間の良かれと思っている想いって、実は植物にとっては良いのかなという想いが生まれてきて、その葛藤の中で古い品種のお米を作ってみたいと思ったのが亀の尾を育てることになったきっかけでした。
そんな亀の尾を自然栽培で育ててみて思うのは、こういう米を昔の人は食べて、大きい稲の姿を我々の先輩たちは当たり前に見てたのかなと思うと、ああ、そういう世界があったんだなってすごい衝撃的でした。」

 

田んぼの様子

 

当時は味わいの良さから沢山の人々が食べていた「亀の尾」、時代の変化と共に栽培が難しくなっていき作られることがなくなっていきましたが、その美味しさは語り継がれ、幻の米と呼ばれるようになったようです。私自身、亀の尾のお米を食べた時に、しっかりしたお米の食感やうま味に驚きました。また、自然栽培で育てられた大自然のエネルギーを沢山感じ、身体の内側から元気が出るような感じがしました。現代では希少となった「亀の尾」、皆さんも是非一度その美味しさを味わってみてください。

 

▼荒生さんのお米、自然栽培玄米 亀の尾はこちら

自然栽培玄米

▼『自身を変えた自然栽培との出会い~自然栽培農家・荒生さんインタビューvol.1~』はこちら

 

荒生さんインタビュー動画『農学博士の語る、無農薬・無肥料 自然栽培玄米』

 

 

profile
荒生秀紀
無農薬・無肥料・自家採種を徹底した自然栽培で米作りを続ける農家・農学博士。
サラリーマン時代に不規則な生活リズムで体調を崩したことをきっかけに、「健康になるため」「自分のための食べ物づくり」の思いで、実家の田んぼの一部を借りて農業を開始。山形大学農学部で無農薬・無肥料による米の栽培を研究し、農学博士号を取得するなど、研究と生産を並行して続けている。


齊藤里奈

イミュテラスレポーター:リナ(齊藤里奈)
ヨガ講師・マインドフルネス講師。イージーヨガクリスタルアンバサダー。
NHK Eテレ「いないいないばあっ!」2代目お姉さん。
個々の特性に合わせたイシュタヨガの学びを軸に2012年よりヨガ講師として活動。NHKEテレで子供向け番組のお姉さんをしていた経験を活かしてベビー&キッズから大人まで幅広い年代に向けたレッスンやイベントを開催。自己免疫疾患を患ったことをきっかけにヨガと合わせてマインドフルネスや体の内側からの健康を学び健康美容家としても活動。2019年に起業し企業向けの健康促進やストレスケアの研修等も監修。
Instagram:@rina.saito1003