前回に引き続き、本サイトでも販売しているバランストレーニンググッズの開発者で、バランストレーナーの小関勲さんに「ひもトレ」について、お話を伺いました。
小関さん、身体を整える方法として、前回ご紹介いただいた「バランスボード」、「ココロのバランスボード」以外には、どのようなアプローチ法があるのでしょうか？
「バランスボードのほかには、『ひも』を使って身体のバランスを整える『ひもトレ』という方法があります。これらのアイテムに共通しているのは、道具を活用することで、人が本来持っている能力を引き出すためのきっかけとなることです。
この『ひもトレ』は、ひもを身体に巻いたり、ひもを巻いた状態で身体を動かしたりして身体を整えていくものです。簡単に誰にでもできる、日々の身体のコンディションをチェックするアイテム『ひもトレ』を、ぜひ皆さんに体験していただきたいです」
ひも1本で身体が整うなんて、驚きですね！
3回目となる今回は、ひもを使って身体を整える「ひもトレ」についてのお話をご紹介します。
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本サイトで販売している「ひもトレ」のコンセプトは、「ひも一本で、カラダめざめる」。
筋トレなどを意味する通常のトレーニングではなく、トレーニングする以前の身体や、身体の機能に着目しています。道具ありき、ではなく、人が本来持っている身体の意識や感覚を目覚めさせ、道具がなくてもバランスの取れた状態でいられるためのツールなのです。
ひもトレは、無自覚で不安定な身体をよりよい状態、ちょうどよいバランスへと整える、つまり、「身体知」を磨くアイテムともいえます。一般的にあまり馴染みのない「身体知」について、どのようなことなのか小関さんに聞いてみました。
「僕らが何が考えたり、理解したりするのは、実は末端の能力なんですね。例えば『言葉』は、自分の身体の状態を表現するための道具として使われます。では、その言葉がどこから生まれたかというと、言葉以前の身体の経験なんです。これが『身体知』というものではないかと思っています。
自分の身体なんですが、自分の知らない能力や力が『身体知』であり、それと出会うためには、自分の考えや正しいと思っていることなど、思考の囚われをいったん手放す必要があるんです」
なるほど。「身体知」とは、身体が経験からすでに知っている感覚。今、ここに存在する自分の身体を、思考ではなく感覚として深く認識することなんですね。前回ご紹介した「バランスボード」や「ココロのバランスボード」も、「ひもトレ」と同じく、身体知を育み、磨いていくツールだといえます。
バランス力やパフォーマンスなどにアプローチするのではなく、土台となる自分の身体そのものにアプローチし、いつの間にかついてしまった身体のクセや滞り、思考の囚われを手放していく。バランスボードやひもトレは、それをサポートする役割を担うアイテムなんですね。
まさに、ひもトレのコンセプトにあるように「カラダ、めざめる」を実感できるのです。
最後に、コロナ渦での自分の身体への向き合い方や整え方について、小関さんにアドバイスを伺いました。
小関さん、コロナ渦やアフターコロナにおいて、一般の方々にこうなってほしい、気づいてほしいなど、何かありますか？
「コロナ渦になり、皆さん、自分の身体と向き合うことが多い期間だったのではないでしょうか。それによって、『身体知』のようなことに興味を持つ方が増えたと思います。
ぜひこれを機に、バランスボードやひもトレなどを活用して、身体を整える試みをしていただきたいですね」
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「健康」や「幸せに生きる」ことについて、それぞれが考えるきっかけとなった現在。仕事や運動のパフォーマンスアップだけでなく、日常生活を快適に過ごすためにも、土台となる身体を整えることが重要だと、改めて感じました。
身体が健全な感覚を取り戻すと、心にも良い影響をもたらし、バランスの取れた心身につながります。バランスボードやひもトレなどのアイテムを活用して身体を整え、心も身体も軽やかに日々を過ごしたいですね。
小関勲インタビュー動画『身体を整えるバランストレーニングについて』
profile
小関勲
バランストレーナー・まるみつ代表。体育協会コーチ。平成12年～15年度オリンピック強化スタッフコーチ委嘱。日本体育協会認定コーチ。平成22～24年度オリンピック強化委員マネジメントスタッフ。2014～2018東海大学医学部客員研究員・共同研究者。
心身のバランス情報を発信するとともに、境界、ジャンルを超えたプロフェッショナル達とも交流、コラボ活動をしながらそのエッセンスを伝える。オリンピック選手、プロスポーツ選手を中心にバランストレーニング、カラダの使い方や運動指導。講演、講習会活動など幅広く活動している 。また医学的、科学的に心身のバランスがどのように影響を与えているか研究も行い情報を発信している。